海外SEO対策の経験をもとに8つのツールを機能別に紹介
皆さんこんにちは!
海外に向けてSEO対策をするといっても、一言では語れないくらいにやるべきことはたくさんあります。
海外SEO対策がしやすいウェブサイト構造、対策するキーワードの選定、対策言語でのコンテンツ作りなどなど。。。
それら全てを手探りでやっていくと、時間がいくらあっても足りなくなること請け合いです。
しかしそこでせっかくの海外SEO対策のチャンスを諦めてしまうのは早すぎます。
いまは海外SEO対策をサポートするツールがとても充実して来ていますので、活用することで手間を省いてかなり効率的に作業をすすめることができます。
実戦に耐えうるのは有料ツールが多いですが、なかには無料で使えるものもあり、ツールに回せる予算が少ない、、、という場合も問題ありません。
また当然ではありますが、有料ツールはより高性能で驚くほど便利なものが存在します。
お金はかかると言っても代理店に外注するよりはとても安い場合がほとんど。なによりSEO対策を成功させたいのであれば、転ばぬ先の杖といったところです。
ここでは筆者のこれまでの海外SEO対策の経験から、使ってみて本当に良かったツールを中心に、8のツールを機能別に紹介していきます。
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※海外SEO対策全般を知る為の記事はこちら。全容をざっくり知りたい方はまずはこちらをお読み下さい!
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海外SEO対策ツールその① オールインワン系SEOツール
まずはじめに紹介していくのは、海外SEO対策に必要な機能がひととおり揃っている便利なSEOツール4選です。
これらのツールのうちのいずれかを使っておけば、取り敢えず大きく困るということはありません。
1. ahrefs(エイチレフス)
公式サイトURL: https://ahrefs.jp/
月額: 99USドル~
ツールの日本語化: 有
推奨度: ★★★★★
国内外で非常に有名なSEOツール。
キーワード調査、サイト分析、被リンクチェック、キーワード順位分析などの機能を一通り備えています。
特筆すべきはキーワードのデータベースの豊富さ。英語はもちろん、さまざまな国の言語のキーワードをかなり細かく分析することができます。
競合サイトがどういったキーワードで上位表示をして、どのくらいのトラフィック量を得ているかといった競合調査機能も非常に便利です。
管理画面も日本語化されているので、英語が苦手という人でも問題ありません。
サポートもフルスピードという日本のインターネット広告代理店が行ってくれるようです。
唯一足りないと感じるのは、コンテンツライティングの補助機能でしょうか。
ただ、それを差し引いたとしても、非常にオススメできるツールです。
2. moz
公式サイトURL: https://moz.com
月額: 99USドル~
ツールの日本語化: 無
推奨度: ★★★★☆
ahrefs同様に海外での認知度が非常に高いツール。
ベーシックな機能が一通り揃っています。
ツールの使い方もシンプルで費用も安価なので、「取り敢えず海外SEO対策をはじめたい」「シンプルな分析機能だけあれば良い」といったニーズであればこのツールが選択肢になるでしょう。
主に英語やヨーロッパ言語でのSEO対策で効果を発揮するツールで、それ以外の言語になるとキーワードのデータベースが少し少ない印象があります。
あとツール自体が日本語化されていないので、それがネックになる方は厳しいかも。
機能自体がシンプルなので、なれてしまえばそこまで困ることはないのですが。
言語によってデータベースが弱い、ツールそのものが日本語化されていないという点から、推奨度は4としました。
3. SEMRUSH (エスイーエムラッシュ)
公式サイトURL: https://ja.semrush.com/
月額: 99.95 USドル~
ツールの日本語化: 有
推奨度: ★★★★☆
こちらもahrefs、Mozと並んで引けを取らない、世界的に有名なSEOツールですね。
SEMって名前がついてますが、しっかりしたSEOツールです笑。
最近ようやく管理画面も日本語化され(まだちょっと不完全な感がありますが、、、)より使いやすいツールになったと言えます。
日本ではOROという会社が総代理店になっており、ここが日本語でのサポートもしてくれるようです。
そうした体制面も安心できるポイントのひとつですね。
SEO対策に必要な基本的な機能は当然のことながら備えています。
その上でsemrushには特筆するべき機能が2つあります。
1つ目は、リスティング広告やディスプレイ広告のデータも保有している点です。
この機能は正直にいってかなり強力だと思います。
SEOだけでサイトへの流入を増やそうとするケースは少なく、何らかの広告も検討するケースが多いと思います。
semrushでは、調査対象のドメインが広告経由でどれくらいの流入を得ているか、どんなキーワードにキーワードを入札しているか、果ては広告文や広告バナーまでを知ることができてしまいます。
このデータがあれば競合サイトのトラフィック量を大まかに知ることができ、自社サイトの広告予算や入札するべきキーワード選定を効果的に決められるようになります。
2つ目のすごい機能としては、コンテンツライティングのサポートが充実していることです。
あげたいキーワードで上位表示できているサイトのコンテンツ内で頻出しているキーワードの調査、またキーワードと一緒に使うことでコンテンツの関連性を高めることができる単語の提案などを行ってくれます。
上位表示サイトを目視で確認することは結構時間がかかる作業なんですが、それをほぼ自動化してくれるのはありがたい限りの機能です。データはツールから簡単に取得できる為、ライターはユーザーにいかに喜ばれるコンテンツを書くかに集中しやすくなるといったメリットがあると思います。
ここまで色々とプラスのことを書いてきましたが、唯一の難点としては、日本語を含むアジア言語のキーワードデータベースが少し弱いのではないかと。。。
あと、管理画面の日本語化もこの記事を書いている段階ではまだ不完全な気がします。
とくにコンテンツライティングのサポート機能は、英語や文法が類似した言語でないと、うまく動かない気がします。
とはいえ、非常に便利で使い勝手の良いツールであることは間違いなく、推奨度は4です。
4. NeilPatel
公式サイトURL: https://neilpatel.com/
月額: 無料
ツールの日本語化: 有
推奨度: 5(無料であることを加味して、登録する価値あり)
世界のSEO界隈、またグローバルマーケッターであれば知らない人はいないほど有名なNeil Patelというマーケッターがいます。
その彼の名を関したツールがこれです。
無料登録をすると、キーワードリサーチ、サイトトラフィック分析、SEOサイト診断などの各種機能を無料で使うことができます。
被リンクの深いレベルでの調査、キーワードの定点観測機能もついており、ツールの日本語化もされているという充実ぶり。
これ本当に全部無料でいいの!?って疑いたくなるようなツールです笑。
恥ずかしながら私はこのツールを最近まで使ったことがなく、無料登録をしてみて驚きました。
まだ使い勝手や性能が精査できていませんが、いくつかのキーワードやサイトを登録してみたところ、少なくともパッと見では問題がないレベルでした。
もしかしたら無料で使える期間が限られていたり、有料サービスの紹介などが来るかもしれませんが、それにしても試してみる価値ありです。
まだ実践で使ったことがないのでこれ以上プッシュするのは気が引けますが(笑)、取り敢えず海外SEOを社内で安価に始めたいという場合にはうってつけのツールになるかもしれません。。
5. seoClarity
公式サイトURL: https://www.crossfinity.co.jp/seoclarity/
月額: 要見積
ツールの日本語化: 有
推奨度:★★★★★ (大規模プロジェクト、大規模組織向き)
このツールは大型のSEOプロジェクトをインハウス(代理店などに外注せずに社内でSEOを運用すること)化できるようにサポートしてくれるツールです。
アメリカの同じ社名の会社が開発しているツールで、日本ではCrossfinityというオプトグループの会社がサポートを行っているようです。
キーワード調査、サイト分析、リンク分析といった基本的な機能はもちろん備えていて、インハウス化サポートの為の様々な機能(プロジェクトの進捗管理や社内連携用にダッシュボードを複数作成できる、等)が備わっています。
被リンクのデータベースは一部、外部ツール(Majestic SEO等)を使用しているケースがあるようで、より多くのソースからのデータを取得できることもこのツールの強みだと言えるでしょう。
公式サイトの実績企業を見てもExpediaやDELLを始めとしたなだたる企業となっています。
非常に信頼の置けるツールですが、その分価格が高いことと、プロジェクトや組織の規模が大きくないと値段に見合う真価を発揮しにくいかもしれません。
キーワード順位計測系ツール
6. ranktracker(ランクトラッカー)
公式サイトURL: http://www.ranktracker.jp/
月額:無料版あり
※買い切りの有料版は15000円~ + Software Liveの契約月額375円~
ツールの日本語化: 有
推奨度:★★★★★
ことキーワード順位計測という機能に限って言えば非常に使い勝手/コスパに優れたツールだと言えます。
海外SEO、英語SEOを行う場合にネックになるのが、ターゲットとしたい現地の人が検索する時の環境の再現です。
なんのことやらと思われる方もいるかもしれませんが、検索エンジンの言語設定、検索するエリアなどの設定に対応していないツールだと、正確な順位が取れないケースがあるのです。
その点、このランクトラッカーは順位取得時の設定をかなり細かく行うことができます。
多言語や検索エンジンの種類にも幅広く対応しているので、順位計測はこのツールを使っておけば困ることはまずないでしょう。
(国内のSEOだけをやるのであれば、後述するGRCなどの和製有名ツールでも特に問題ないです)
このツールのもう一つの良さは価格が手頃なことです。
無料版もありますが、プロフェッショナル版のライセンス料は買い切りで15000円。ライセンス購入から半年後からは、検索エンジンのアルゴリズム変更などに対応するためのSoftwareLiveの契約が必要ですが、それも月額375円~。
これを高いと感じる人もいるかもしれませんが、SEOをやるのであれば正確な順位を把握することは必須なので、多少お金をかけてでも有料ツールを利用したほうが良いでしょう。
唯一の玉に瑕なポイントなのは、デスクトップにインストールするタイプのツールなことです。
順位を計測している間はパソコンに負荷がかかって動きが遅くなります。私の使っているパソコンのスペックが悪いのかもしれませんが、、笑。
あと定期的に自動計測する設定にしている場合、パソコンを起動させていないと順位計測できません笑。できなくても、最悪次にパソコンを起動したときに取得する設定はありますが……。
私の場合は仕事でパソコンをほぼ毎日開いているので問題ないレベルですが、人によっては注意をしたほうが良いポイントかもしれません。
海外SEO対策ツールその② コンテンツ剽窃チェックツール
7. plagiarism checker (プレイジャリズムチェッカー)
サイトURL: https://smallseotools.com/plagiarism-checker/
月額: 無料
ツールの日本語化: 有
推奨度:★★★★★
剽窃/コピペチェックはオンラインで無料でできるツールが充実しています。
今回ご紹介するツール無料で利用でき、日本語対応もしています。(日本語の精度はちょっと雑です。。ところどころおかしいですが、問題なく使えます)
無料だと文字数や使える回数に制限があったりしますが、ツールも複数存在するのでうまく使い回せば無料で乗り切ることができます笑。
(信頼性や精度にこだわる必要があればもちろん有料ツールを使うほうが良いと思いますが)
そもそも、SEO対策をするのになんで私がコピペチェックツールを紹介するのか、疑問に思われた方もいるかも知れませんので、念のために説明をしておきます。
Googleアルゴリズムの仕組みが進化するとともに、サイト内に質が高いコンテンツを持っていることが順位決定の重要な評価指標になってきました。
「コンテンツの質」というのが味噌ですが、これは既に他のサイトに存在するコンテンツを使いまわし(意図的かどうかは関係なく)てしまうと、検索エンジンから高い評価を得られない原因になります。
コンテンツのライティングは社内で行う場合、外注を使う場合があると思いますが、どちらの場合でも剽窃チェックは一応ツールを回しておくことをおすすめします。
せっかく良いコンテンツができたと思っても、それが他サイトからのコピペだった場合、最悪Googleからスパム扱いされてしまう可能性もありますので、、。
またそもそも、信頼できる外注先を選ぶことも大事なポイントです。これいついてはまた後日、記事にしたいと思います。
海外SEO対策ツールその③ 中国語SEO対策ツール
8. dragon metrics
公式サイトURL: https://www.dragonmetrics.com/
月額:
ツールの日本語化: 有
推奨度:★★★★★
Baiduに対応しているオールインワン系のSEOツール。
中国本土ではBaiduが主要検索エンジンとなる為、このツールが選択肢になります。
(これまで紹介したツールの多くは本記事執筆時点ではBaidu未対応)
他に特別な機能があるわけではないため、あくまでBaiduのSEO対策を行う場合に使うツールという立ち位置が良いのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。私自身が紹介をしていて思うのですが、SEOって本当にツールの種類や数が多いです笑。
グーグルアナリティクスやサーチコンソールなど一般的なマーケティングツールだけだと、SEOって満足にできないんですね。
それでもNeilPatelのように多機能なツールが無料で使えるようになっており、確実に状況は進歩しているといえます。
正直、SEOサービスを代理店として行う場合や、よほどSEOが好きでない限り、ここでご紹介したツール全てに触ってみるというのは時間がかかりすぎてしまうかもしれません(爆)
その場合はオールインワンでご紹介をしたツール、特にNeilPatel、Ahrefs、SEMRUSHを試されるのがおすすめです。
(NeilPatelの事を繰り返してしまいすみません。それほど衝撃的でした)
その上で、それだとちょっと満足できない機能があった場合にそれぞれの個別ツールに手を出すというやり方であれば、効率の良いスタートを切れるかもしれません。
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