海外SEOは海外向けビジネスを展開する人にとって大きなメリットがあり、注意点こそあるもののきちんとサイト制作を行っていれば上位表示も夢ではありません。
場合によっては月間売上が1000万円以上になることもあります。
そんな海外SEOですが、国によって事情は大きく異なります。
なぜ事情が代わっているのか、これからご説明をしていきたいと思います。
その前に、そもそも「海外SEOってなに?」という方は以下の記事をご参照ください。
アメリカの海外SEO事情
アメリカは世界各国の中でも最高のSEO激戦区となっています。
アメリカのSEO対策は日本のSEO対策と似ている部分が多く、さらにSEO対策を行う企業の45%以上が毎月200万円以上を予算として捻出しています。
世界最高のSEO激戦区、そして国土の広さも相まっていち早く集客率を得たいと考えていることが分かります。
アメリカでは特に、コンテンツマーケティングに力を入れる企業が増えてきています。
これはGoogleが導入したパンダアップデートというサイト評価の仕組みに起因しています。
パンダアップデートとは2011年に導入されたシステムであり、Googleがサイトコンテンツの品質を独自に評価することにより、検索順位を上下させるのが特徴です。
分かりやすく言えば、Googleが、価値のあるコンテンツをよりスマートに判断できるようになったというものです。
これにより、まとめサイトのような別のサイトのページをコピーしただけのような情報量が少ないサイトコンテンツは自動的に順位が下がりますし、独自の研究成果やレポートなど、オリジナル性に富んでいるサイトコンテンツなら検索エンジンに評価され、順位が上がりやすい仕組みになっています。
このことから、アメリカではいかに他のサイトコンテンツにはない独自性が高いコンテンツで勝負できるかがSEOにおける肝となるでしょう。
韓国の海外SEO事情
韓国で活用されている検索エンジンはNAVERです。
NAVERは韓国におけるSEO対策の基準になっているにも関わらず、SEO対策がしにくい検索エンジンなので集客が得にくいという欠点を抱えています。
韓国におけるNAVERでSEO対策がしにくい理由は、ブロックごとに検索結果が表示されるからです。
NAVERで検索してみると、コンテンツの上位に表示されるのはNAVER社が運営するNAVERブログやカフェなどが優先して上位に表示されます。その他の一般企業のサイトコンテンツは高い順位を得ることが難しいケースがあります。
そのため、SEOに頼らず、広告やSNS経由で集客を増やす手法をとる企業が多いようです。
中国の海外SEO事情
中国のSEO事情で最も特徴的なのは、検索エンジンがGoogleではなくBaiduを使っているということです。
中国ではGoogleを利用することができず、代わりにGoogleによく似たサイト評価手法を採っているBaiduに対するSEO対策を行います。
ただし、Googleと決定的に違うのは、検索した時に表示されるタイトルや説明文に欠かせないmetaタグを必ず設置しなければならないことです。
また、Baiduを使ってSEO対策を行う場合、中国工信部にWEBサイトの登録申請を行い、Baiduへのサイトインデックスを依頼します。そしてBaiduにサイトマップを送信して完了です。
Baiduは検索順位を修正するために必要な評価作業を行う頻度が少ないので、定期的にサイトマップを送信することでサイトコンテンツを上位表示しやすくなります。
台湾の海外SEO事情
台湾のSEO対策は基本的に日本と同じだと思って構いません。
検索エンジンもGoogleやヤフー、SEO対策の考え方もほぼ同じであるなど、日本と同じ感覚でSEO対策ができるでしょう。
しかし、台湾で検索エンジンを利用すると、上位に表示されるのは大抵が個人のブログとなっているのが大きな特徴です。企業のサイトコンテンツは数が少なく、企業が上位表示を目指すのは大変かもしれません。
なぜ個人のブログが上位に表示されやすいのか、それは台湾では旅行などを行う際、企業のサイトコンテンツではなく個人のブログを探すという検索習慣があるからです。
さらにフェイスブックでの情報発信も積極的に行われているため、SEO対策と共にフェイスブックでのマーケティング戦略が求められます。
まとめ
日本だけでなく、海外のSEO事情はこんなにも違うことがよく分かります。
海外向けのSEO対策を始めるのであれば、その国のSEO事情を知っておかないと思うような収益に結びつかない可能性があります。
海外向けにビジネス展開を始める前に、海外のSEO事情も知ることが大切です。
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