海外SEO対策を進めるうえでドメインを取得しようとしている方向けに、海外SEOに使えないドメインを紹介していきます。
このページに書かれていることを理解せずにSEO対策を進めても、全て無駄になってしまう可能性があるため、よく理解しておきましょう。
その前に、そもそも「海外SEOってなに?」という方は以下の記事をご参照ください。
「.jp」ドメインは海外SEOには利用できない
日本の国コードトップレベルドメインである「.jp」は海外SEO対策には利用できません。
国コードトップレベルドメインとは国や地域ごとに2文字のアルファベットで表されたドメインを指します。
たとえば日本の国コードトップレベルドメインは「.jp」で、アメリカの国コードトップレベルドメインは「.us」です。
国レベルトップレベルドメインは、そのコンテンツがどの国や地域のユーザーを対象にしているのかを示すシグナルとなります。
外国人向けに多言語化サイトを作成する際に、「.jp」のドメインを利用すると、日本にいる外国人が検索をした際にのみ検索結果にサイトが表示されます。国外の外国人が検索した場合には検索結果に表示されません。
- ホテル・観光業などの訪日インバウンド集客
- 現地法人の無い輸出型企業の集客
- 越境ECにおける集客
これらの集客が目的として海外居住者を対象に海外SEOを行うのであれば、「.jp」ドメインではなく、対象の国ごとの国コードトップレベルドメインを利用しましょう。
海外SEO対策で使える万能なドメイン
国コードトップレベルドメインとは別に「com」や「net」などのジェネリックトップレベルドメインがあります。
ジェネリックトップレベルドメインは特定の国や地域を対象とすることはないため、海外SEO対策に利用することができます。
ただジェネリックトップレベルドメインを利用する際には、Search Consoleのインターナショナルターゲティングを利用しましょう。
インターナショナルターゲティングを利用すると、サイトやサイト内のページが、どの国や地域のユーザーを対象としているのかを指定することが可能です。
対象国ごとに国レベルトップレベルドメイン取得せず、ジェネリックトップレベルドメインを利用するのであれば、インターナショナルターゲティングは忘れないようにしましょう。
Search Consoleによるインターナショナルターゲティングの設定方法は簡単です。
- Search Consoleにログインする。
- ダッシュボード→検索トラフィック →インターナショナルターゲティングを開く。
- 「国」タブを開く。
- 「ターゲットユーザの地域」にチェックを入れ、プルダウンから対象の地域を選択。
- 保存。
海外SEO対策におけるサブディレクトリの利用方法
ジェネリックレベルドップドメインのサブディレクトリを利用する場合、サブディレクトリの対象地域ごとにSearch Consoleにプロパティを登録することで、複数の言語と国・地域に対応させることが可能です。
たとえば日本とアメリカにある日本語教室のサイトに、以下のように対象地域の異なる3つのコンテンツをサイト内に入れることになります。
- 日本向けコンテンツ(教師募集など)
- アメリカ向けコンテンツ(生徒募集など)
- そのほかの世界向けのコンテンツ(オンラインレッスンなど)
その場合以下のように3つのサブディレクトリを作成し、インターナショナルターゲティングで対象国と地域を設定することで、対応させることができます。
海外SEOにおけるドメイン以外の地域性のサイン
海外SEOにおいてドメインとインターナショナルターゲティング以外に、Googleが地域性のサインの判断に利用しているものが2つあります。
- サーバー
- その他の情報
サーバー
どの国にサーバーをおいているかは海外SEOにはそれほど関係ないと言われることが多いです。
しかし海外SEO対策としている対象国にサーバーがあると表示速度が改善されるため、SEOに好影響をもたらします。
その他の情報
その他にも次に挙げる情報も、地域性の判断に利用されています。
- コンテンツに記載されている住所
- 電話番号
- 使用されている言語
- 他のローカルサイトからのリンク
まとめ
この記事では海外SEOにおいて重要なドメインについて紹介してきました。
海外SEO対策を行うのであれば、対象国の国コードトップレベルドメインを使用するか、ジェネリックトップレベルドメインにインターナショナルターゲティングを利用します。
これらの対策を行わないと外国居住者をターゲットにSEO対策を行ってもサイトが上位表示されず、成果につながりません。
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